政府が今年の成長戦略でフィンテックの推進を打ち出しています。

具体的なフィンテック政策としては以下の通りです。

〇2020年に80行以上の銀行でオープンAPIを導入。

 ・海外の金融当局と協力枠組みを拡大

 ・企業の財務・決済の効率化を促す行程表を策定


〇2027年にキャッシュレス決済比率を40%に倍増。

 ・レシートの電子化を推進

 ・メガバンクのATM3000台でカード対応

今後、身近で起こるフィンテックで具体的な動きといえば「投資・資産運用」「融資・貸付」「クラウドファンディング」「決済」「個人財務管理」「経営・業務支援」「ブロックチェーン」「仮想通貨取引所」「データ活用」が挙げられます。

その中でも私が注目するのは個人であれば「投資・資産運用」のロボットアドバイザー(ロボアド)、「個人財務管理」のマネーフォアワード、個人事業及び法人事業であれば「経営・業務支援」におけるクラウド会計といったところでしょうか。

実際のところ私が利用しているのもロボアドとクラウド会計(フリー)です。

お使いになっていない方には想像するのも難しいかもしれません。今までにはない新しいサービスです。では簡単にご説明します。

まずロボアドですが、資産運用方針の簡単な質問(5つ程度の選択肢)に答えると、資産配分のポートフォリオ比率を設定してくれます。

私の場合は、海外株式を中心とした5段階中レベル5(最高のリスク許容度)でした。ここまでは、よくあるパターンです。

そして、その資産配分比率に基づきAI(人工知能)が世界中のETFを中心に株式を自動的に購入していきます。こちらがすることは何もありません。3ケ月毎に初期の比率を維持するために資産構成の再配分を行います。手数料は資産残高の1%が毎月ファンド残高から清算されていきます。いわゆる、すべて資産運用のお任せです。

現状、ロボアドの代表格である「THEO(テオ)」と「WealthNavi(ウエルスナビ)」を利用していますが運用成績は円建てで2-3%程度です。今までの手間から考えると費用対効果は十分です。

次に、クラウド会計(フリー)ですが、これは人工知能による自動仕分けを売り物にしたWEB上で操作する会計ソフトです。

提供企業による説明では、作業量が現状の1/10になるということです。根拠は銀行のインターネットバンキングとクレジットカードの取引履歴を連携させることで仕訳が自動的に作成されていくためです。実際には、人工知能の学習効果により仕訳が簡素化されていくため、効果の確認にはタイムラグがあり3ケ月程度の時間を要する感じです。

この連携は、現状では一度、自身でインターネットバンキングに接続して、データを落とし込む必要がありますが、今回のフィンテック政策によるオープンAPIにより金融機関とフィンテック業者が直接結びつくことで、連携の自動化とセキュリティーレベルの向上が見込まれます。

フィンテックの利用の極意は「習うより慣れろ」です。とにかく一度体感することです。

今後は、金融機関の業務は大きく変わることになるでしょう。それでは・・・。


(文責-山口彰敏)