三重県でも昨日、三重銀行と第三銀行が統合交渉に入ったという報道がされました。

今後、地域金融機関の再編は待ったなしですが、それによって我々中小企業にはどのようなことが

起こるのか?

まず、2つの銀行が1つになるわけですから両方から融資を受けていた場合には与信額の上限が減

額される可能性があります。都銀の再編の時もあった「貸しはがし」が発生する可能性もあります。

次に、売掛金の入金等口座の名称変更のため取引先に通知の手続きが発生します。いわゆる事務コ

ストの発生が考えられます。

最後に、以前のライバルが同僚になるわけですが、簡単に融合できるかは疑問です。

以前、東京銀行と三菱銀行が合併して東京三菱銀行となったとき、ある取引で感じたことは同じ銀行

の支店でありながら東京銀行系と三菱銀行j系で非常に対立があったことを覚えています。同じ銀行内

の支店でありながら相互紹介をしない、全く顧客を無視していた感じです。

地銀ベースではありますが、やはり同じことが発生する可能性があります。

オーバーバンキングが明確な状況の中、生き残るには顧客の支持が一番です。選ばれる銀行になるために

金融庁も各金融機関に特徴の開示を要求しています。

価格.COMで家電製品を探すように、地銀の金融サービスを探す時代もそう遠くありません。

「昨日の敵は今日の友」柔軟性をもって世の中の変化に対応していきましょう。

それでは・・・