経済産業省が提示し、金融庁が勧めている経営状態を把握するためのツールが「ローカルベンチマーク(ロカベン)」です。

何故?経済産業省と金融庁が推しているかというと、金融庁は金融機関の融資姿勢に対して従来の保全・保証重視から企業の「事業性評価(成長性・生産性・技術力等)」による融資へのシフトを考えているからです。

というのも、金融庁のトップが地域の成長なくして(中小企業の成長)、地域金融機関の存続可能性はないと考えているからです。

しかし、護送船団方式の金融機関がそう簡単に方向性を変えるとは思えません。そこでまず金融機関と融資先に対する共通言語を造ろうと考えたわけです。それが「ロカベン」です。

この「ロカベン」どのようなツールかというと、企業の強みと弱みを把握するために、「定量面(財務面)と「定性面(非財務面)」の両方からアプローチできるようになっています。

具体的には、財務諸表から数値を入力し財務指標による分析を行います。(売上増加率・営業利益率・労働生産性・EBITDA有利子負債倍率・営業資本回転期間・自己資本比率)従来の安全性中心の指標から成長性中心の指標に変化しています。

次に非財務情報として、4つの視点「経営者の着目」「事業への着目」「企業を取り巻く環境への着目」「内部管理体制への着目」を挙げています。

これを機会に、金融機関と中小企業がタックを組み未来へ向かって成長し続ける仕組みができればと考えます。

まず、始めましょう!

それでは・・・